初めての1ベイNAS選び、「Synology DS124」と「QNAP TS-133」のどちらを買うべきか悩みますよね。
どちらも入門機として非常に人気がありますが、カタログスペックだけでは実際の使い勝手や動作の安定性は分かりにくいものです。
結論からお伝えすると、コスパとメモリ容量の余裕を重視するなら「QNAP TS-133」、OSの軽快さと遠隔起動の便利さを重視するなら「Synology DS124」が最適解となります。
TS-133
DiskStation DS124
この記事では、両機種のスペックの違いだけでなく、実運用で差が出るポイントや実際のユーザーの口コミまで徹底的に比較解説します。 あなたにぴったりの1台を見つけるための参考にしてください。
【結論】Synology DS124 QNAP TS-133 比較!1ベイNASはどっちを買うべき?
両機種はどちらも1ベイのエントリーモデルですが、得意とする分野や実際の使い勝手には明確な違いがあります。
まずは、両製品の決定的な違いを一目で比較できる一覧表をご覧ください。
| 項目 | QNAP TS-133 | Synology DS124 |
|---|---|---|
| 価格 | 21,843円 | 27,000円 |
| CPU | ARM Cortex-A55 1.8GHz 4コア | Realtek RTD1619B 1.7GHz 4コア |
| メモリ | 2GB | 1GB |
| LANインターフェース | 1GbEポート(RJ-45)×1 | 1GbEポート(RJ-45)×1 |
| USBポート | USB2.0×1、USB3.2×1 | USB3.2×2 |
| 消費電力(スタンバイ/稼働) | 2.74W / 7.32W | 3.44W / 10.69W |
| 寸法(幅×高さ×奥行) | 66.1×187.5×157.6 mm | 71×166×224 mm |
| 電源復旧機能 | 一部可能(要工夫) | 完全対応 |
※価格は執筆時点の目安です。最新情報は公式サイトをご確認ください。
価格面ではQNAP TS-133が約5,000円ほど安く設定されています。 メモリも2GB搭載しているため、非常にコストパフォーマンスに優れています。
一方でSynology DS124は、価格が少し上がりますが、 スマートプラグを使った遠隔起動に完全対応しているなど、独自の強みがあります。
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Synology DS124 QNAP TS-133 比較の評価基準!失敗しない選び方
カタログスペックを眺めるだけでは、実際の使い勝手はなかなか分かりませんよね。
ここからは、実運用で大きな差が出る「3つの評価基準」をもとに、 失敗しないNASの選び方を詳しく解説していきます。
メモリの余裕か、OSの軽快さか、遠隔操作の利便性か。 ご自身の使い方に照らし合わせてチェックしてみてください。
1. メモリ容量とOS(DSM/QTS)の軽快さ(スワップの有無)
NASを複数の用途で快適に使う上で、メモリ容量とOSの軽さは非常に重要なポイントです。
QNAP TS-133は、エントリーモデルながら2GBのメモリを搭載しています。 実際の運用では、OS(QTS)単体で約1.1GB(55%)を消費します。
しかし、残り45%の空きメモリがしっかり確保されるため、 他のアプリを同時に動かしてもスワップ(メモリ不足による遅延)が発生しません。 非常に安定したパフォーマンスを発揮してくれます。
一方、Synology DS124のメモリは1GBと少なめです。 「1GBで動作は遅くならないの?」と不安に思う方も多いですよね。
しかし、Synologyの独自OS(DSM)は非常に軽量に作られています。 実運用でも空きメモリがしっかりと確保されるため、 メモリ不足による動作のモッサリ感は杞憂に終わります。
物理的なメモリの余裕を重視するならQNAP TS-133、 OSの洗練された軽快さを重視するならSynology DS124が適しています。
2. 起動時間と静音性・消費電力の違い
常時稼働させることが多いNASでは、起動時間や消費電力も毎日の満足度に直結します。
まず起動時間についてですが、ここには明確な差があります。 Synology DS124は、コールドスタート(電源オフからの起動)が約2分と非常に高速です。
対するQNAP TS-133は、安定化のための処理などで起動に約5分ほどかかります。 頻繁に電源をオンオフする使い方をする場合は、Synology DS124の方が圧倒的にストレスフリーです。
次に消費電力ですが、これはQNAP TS-133が優秀です。 稼働時で7.32W、スタンバイ時で2.74Wと非常に省電力に作られています。
Synology DS124は稼働時10.69W、スタンバイ時3.44Wなので、 24時間365日つけっぱなしにするなら、QNAP TS-133の方がランニングコストを抑えられます。
静音性については、両機種ともに非常に高く評価されています。 Synology DS124のノイズレベルは19.0db(A)と公表されており、 寝室やデスク周りに置いても動作音が気になることはほぼありません。
3. 遠隔起動(スマートプラグ)とファイアウォール設定の差
外出先からNASにアクセスしたい方にとって、絶対に見逃せないのが遠隔起動の仕様です。
Synology DS124は、「電源OFFの状態からコンセントONで自動起動」する設定が可能です。 つまり、市販のスマートプラグを使えば、外出先からスマホで任意の時間に電源を入れられます。
必要な時だけ遠隔でNASを起こせるため、セキュリティ面でも安心ですよね。
一方、QNAP TS-133は「停電からの復旧」には対応していますが、 コンセントONによる自動起動には対応していません。
QNAP TS-133で遠隔起動をするには、Raspberry Piなどを別途設置して WoL(Wake on LAN)を送信するといった、かなりマニアックな工夫が必要になります。
また、ネットワーク管理のしやすさにも違いがあります。 Synology DS124のファイアウォールは直感的で、ログがリアルタイムに記録されます。
ブロードキャストパケットの誤検知などもなく、正しい防御設定がしやすい設計です。 ネットワーク設定に不安がある初心者の方には、Synology DS124の方が扱いやすいでしょう。
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QNAP TS-133のメリット・デメリット!コスパと拡張性の徹底比較
QNAP TS-133は、コストパフォーマンスとメモリ容量の多さが魅力のエントリー向け1ベイNASです。
約2万円台前半という手の届きやすい価格ながら、 2GBのメモリを搭載しており、複数アプリの同時稼働にも強いのが特徴です。
ここでは、QNAP TS-133の具体的なスペックや、 実際の運用で見えてくるメリット・デメリットを詳しく解説します。
QNAP TS-133の基本スペックと転送速度
QNAP TS-133は、基本性能が充実しており、 家庭用ネットワーク環境でも実用上十分な転送速度を発揮します。
まずは、詳細なスペック表をご確認ください。
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| 価格 | 21,843円 |
| CPU | ARM Cortex-A55 1.8GHz 4コア |
| メモリ | 2GB |
| ドライブベイ | 1.0 |
| LANインターフェース | 1GbEポート(RJ-45)×1 |
| USBポート | USB2.0×1、USB3.2×1 |
| 消費電力 | スタンバイ時:2.74W / 稼働時:7.32W |
| 寸法 | 66.1×187.5×157.6 mm |
| レビュー評価 | 5.0 |
| 発売時期 | 2022年8月 |
※価格は執筆時点の目安です。
転送速度に関しても、1GbEのLAN環境において、 約100MB/s程度の速度を達成できるという実測データがあります。
写真や動画のバックアップ、日常的なファイル共有において、 転送速度で不満を感じることはほとんどないでしょう。
メモリ2GBの余裕とDDNS Now対応の強み
QNAP TS-133最大のメリットは、2GBメモリによる動作の安定性と、便利なネットワーク機能です。
QNAPのOS(QTS)は多機能なため、OS単体で約1.1GB(55%)のメモリを消費します。 しかし、2GB搭載しているため残り45%の空きメモリが確保されます。
この余裕があるおかげで、他のアプリを複数立ち上げてもスワップが発生せず、 非常に安定したパフォーマンスを維持できます。
また、フリーの国産DDNSサービス「DDNS Now」にOSレベルで対応している点も大きな強みです。
標準のDDNSサービスではIPアドレスの更新に15分程度かかる場合がありますが、 DDNS Nowなら約5分で更新が完了するため、外部からのアクセスが非常にスムーズになります。
QNAP TS-133のデメリット(起動時間の長さと電源復旧)
一方で、QNAP TS-133には起動時間の長さと、遠隔起動の難しさというミスマッチな点があります。
安定化のための処理を行うため、コールドスタート(電源オフからの起動)には約5分ほどかかります。 サッと起動してすぐに使いたい場面では、少し待たされる感覚があるかもしれません。
また、スマートプラグを使った「コンセントONでの自動起動」には対応していません。 遠隔で電源を入れるには、別途Raspberry Pi等を用意してWoLを送信するなどの工夫が必要です。
しかし、NASを24時間常時稼働させる方にとっては、起動時間の長さは気にならないポイントです。 裏を返せば、一度起動してしまえばメモリ2GBの恩恵で極めて安定して動くという強みの証拠でもあります。
QNAP TS-133の口コミ・評判(スナップショットやバックアップ)
実際のユーザーからも、QNAP TS-133の静音性や、 USBポートを活用したバックアップの柔軟性が高く評価されています。
ここでは、価格.comに寄せられたユーザーレビューをいくつかご紹介します。
1ベイですが万が一のバックアップとしてUSB2.0ポートにNTFSでフォーマットしたSSDを接続し定期バックアップを設定し、また、ランサムウェア対策としてローカル内にスナップショットも設定しました。残りのUSB3.2Gen1ポートは2.5Gbや5Gbの拡張LANアダプター用として使えるので屋内環境を高速化した際に拡張用として利用しようかと思います。利用始めて数時間ですが、とにかく静かです。 ―― 価格.comユーザーレビューより
自分から3mくらい後ろに設置したけど、音は何も聞こえない静か。バックアップ出来るし、スマホからもアプリでアクセス出来るし良い。(中略)マイピクチャにデジカメの写真を撮り込むと自動的にNAS側のマイピクチャフォルダにバックアップされます。バックアップ忘れも無く安心。 ―― 価格.comユーザーレビューより
このように、1ベイモデルでありながら、背面のUSBポートに外付けドライブを繋ぐことで、 スナップショットや二重バックアップの構築が簡単にできます。
動作音も非常に静かなため、リビングや寝室に置いても快適に利用できると好評です。
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Synology DS124のメリット・デメリット!OSの安定性とバックアップの徹底比較
Synology DS124は、洗練されたOSと高い安定性が魅力の1ベイNASです。
メモリ容量は控えめですが、直感的な操作性と高速な起動を実現しており、 初めてNASを導入する方にも非常に扱いやすい設計となっています。
ここでは、Synology DS124の具体的なスペックや、 実際の運用で得られるメリット・デメリットを詳しく解説します。
Synology DS124の基本スペックと静音性
Synology DS124は、バランスの取れた基本性能を備えており、 家庭用から小規模オフィスまで幅広く対応できるモデルです。
まずは、詳細なスペック表をご確認ください。
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| 価格 | 27,000円 |
| CPU | Realtek RTD1619B 1.7GHz 4コア |
| メモリ | 1GB |
| ドライブベイ | 1.0 |
| LANインターフェース | 1GbEポート(RJ-45)×1 |
| USBポート | USB3.2×2 |
| 消費電力 | スタンバイ時:3.44W / 稼働時:10.69W |
| 寸法 | 71×166×224 mm |
| レビュー評価 | 4.0 |
| 発売時期 | 2023年7月20日 |
※価格は執筆時点の目安です。
Synology DS124の大きな魅力の一つが、優れた静音性です。 ノイズレベルは19.0db(A)と公表されており、ファンを低ノイズモードに設定すれば、 ほとんど音が聞こえないレベルまで静かになります。
寝室やリビングなど、音が気になる場所に設置しても快適に利用できます。
軽量OSによる高速起動とスマートプラグでの完全遠隔起動
Synology DS124の最大の強みは、軽量なOS(DSM)による高速起動と、便利な遠隔操作です。
コールドスタート(電源オフからの起動)にかかる時間は約2分と非常に短く、 使いたい時にサッと立ち上がるため、待たされるストレスがありません。
さらに、Synology DS124は「電源OFFの状態からコンセントONで自動起動」する設定が可能です。 市販のスマートプラグと組み合わせることで、外出先からスマホで任意の時間に電源を入れられます。
必要な時だけNASを起こせるため、常時稼働させない運用にも最適です。
また、ファイアウォール設定も直感的で、ログがリアルタイムに記録されます。 ブロードキャストパケットの誤検知等もなく、正しい防御設定がしやすい点も優秀です。
Synology DS124のデメリット(メモリ1GBの不安と価格差)
一方で、Synology DS124には価格の高さとメモリ容量の少なさという懸念点があります。
価格は27,000円と、QNAP TS-133(21,843円)と比較して約5,000円ほど高くなっています。 また、メモリ容量も1GBしかないため、複数の重い処理を同時に行う用途には向いていません。
しかし、Synologyの独自OS(DSM)は非常に軽量に作られています。 実運用でも空きメモリがしっかりと確保されるため、日常的なバックアップやファイル共有であれば、 メモリ不足による動作の遅延は杞憂に終わります。
予算を少し多めに出してでも、OSの使いやすさや遠隔起動の利便性を重視する方にとっては、 むしろメリットを強く感じられるポイントです。
Synology DS124の口コミ・評判
実際のユーザーからも、Synology DS124の動作の安定性や、 初心者にも分かりやすいソフトウェアが高く評価されています。
ここでは、価格.comに寄せられたユーザーレビューをいくつかご紹介します。
DS124に替えてからは、SSD運用となりますが、起動時間は約2分と半分ほどに短縮されましたし、ファイアウォールはLinuxのUFWに近い設計で、ログはリアルタイムに記録されるようになりました。(中略)スペック面については、本体メモリが1GBと少ない点が不安でしたが、SynologyのOSは軽く作られているようで、空きメモリもしっかり確保されており、この点も杞憂に終わりました。 ―― 価格.comユーザーレビューより
順当に進化しているという印象。DS120Jに限界を感じているユーザー、初めてのNAS導入を考えているライトユーザーにはオススメ。Synologyはソフトが初心者にも使いやすくて分かりやすい。前作からの引き継ぎもHDDを入れ替えただけで認識してくれたので特別なこともせずにすぐに使用可能でした。 ―― 価格.comユーザーレビューより
このように、Synology独自のOS(DSM)の完成度の高さが好評です。 特に、以前のモデルや他社製品から乗り換えたユーザーからは、 起動の速さやネットワーク管理のしやすさが絶賛されています。
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Synology DS124 QNAP TS-133 比較に関するよくある質問
ここまで、Synology DS124とQNAP TS-133の特徴を詳しく比較してきました。 最後に、初めてNASを導入する方が疑問に思いやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
ご自身の用途に合ったモデルを選ぶための、最終チェックとしてお役立てください。
まとめ:Synology DS124 QNAP TS-133 比較の最終結論と使い分け
ここまで、1ベイNASの有力候補である「Synology DS124」と「QNAP TS-133」を比較してきました。 どちらも家庭用として十分な性能を持っていますが、重視するポイントによって最適な選択は明確に分かれます。
最後に、両機種の決定的な違いを振り返り、 あなたにとって後悔しない選び方の最終結論をお伝えします。
コスパとメモリの余裕を重視するなら「QNAP TS-133」
QNAP TS-133は、約21,843円という手頃な価格でありながら、2GBのメモリを搭載している点が最大の魅力です。
OS(QTS)単体で約1.1GBのメモリを消費しても、残り45%の空き容量があるため、 複数のアプリを同時に動かしてもスワップ(メモリ不足による遅延)が発生しません。
また、稼働時の消費電力が7.32Wと省電力性に優れており、 フリーの国産DDNS「DDNS Now」にOSレベルで対応しているなど、 ネットワークの柔軟な運用にも強みを持っています。
- 初期費用を少しでも抑えたい方
- 将来的に様々なアプリを追加してNASを遊び尽くしたい方
- 24時間常時稼働を前提としている方
このような方には、コストパフォーマンスに優れたQNAP TS-133が最もおすすめです。
TS-133
OSの軽快さと遠隔起動の便利さを重視するなら「Synology DS124」
Synology DS124は、直感的なOS(DSM)と、スマートプラグ連携による完全な遠隔起動に対応している点が最大の強みです。
メモリは1GBですが、OSが非常に軽く作られているため、実運用での動作のモッサリ感は杞憂に終わります。 コールドスタートからの起動時間も約2分と高速で、使いたい時にすぐ立ち上がる快適さがあります。
また、コンセントONでの自動起動に対応しているため、 外出先からスマートプラグを使って任意の時間にNASを起こすという、 セキュリティと省エネを両立した運用が可能です。
- 直感的な操作と分かりやすい設定画面を求める初心者の方
- 必要な時だけ外出先からNASの電源を入れたい方
- ファイアウォールなどのネットワーク管理を安全に行いたい方
このような方には、洗練された使い勝手を誇るSynology DS124が最適解となります。
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