「大切な写真や仕事のデータを安全に保存するために、RAID対応のNASを導入したい。でも、なるべく予算は抑えたい…」と悩みますよね。
結論から言うと、低コストで安全にRAID 1(ミラーリング)を組むなら、スマホアプリが優秀で多機能なNASキット「Synology DiskStation DS223j」が最もおすすめです。
NASには、最初からHDDが入っている「完成品」と、HDDを別途購入する「NASキット」があり、本体価格だけで選ぶとトータルコストで損をしてしまうことも。
この記事では、本体とHDDの総額で比較したおすすめNAS5選や、失敗しない選び方を徹底解説します。 あなたにぴったりの1台を見つけて、大切なデータを確実に守りましょう!
低コストでRAID対応NASを導入!おすすめ5選と全体比較表
NASでRAIDを組みたいと考えたとき、一番悩むのがコストですよね。 結論から言うと、「本体価格」だけで選ぶのは危険です。
NASには大きく分けて2つのタイプがあります。 あらかじめHDD(ハードディスク)が内蔵されている「完成品」と、 本体のみで販売されている「NASキット」です。
NASキットは本体価格が安く見えますが、 RAIDを組むためにはNAS用HDDを別途2台購入する必要があります。 そのため、「本体+HDDのトータルコスト」で比較することが非常に重要です。
今回は、トータルコストを抑えつつ安全にデータを守れる、 おすすめの2ベイNASを5機種厳選しました。 まずは以下の全体比較表で、それぞれの違いを確認してみてください。
| メーカー | 製品名 | タイプ | ベイ数 | 対応RAID | 参考価格(本体) | 参考価格(トータル目安) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Synology | DiskStation DS223j | NASキット | 2 | 0, 1, JBOD | 約29,000円 | 約49,000円(※) |
| バッファロー | LinkStation LS220Dシリーズ | 完成品 | 2 | 0, 1 | 約30,000円 | 約30,000円 |
| QNAP | TS-233 | NASキット | 2 | 0, 1, JBOD | 約29,000円 | 約49,000円(※) |
| I-O DATA | HDL2-TAシリーズ | 完成品 | 2 | 0, 1 | 約30,000円 | 約30,000円 |
| ASUSTOR | Drivestor 2 AS1102T | NASキット | 2 | 0, 1, JBOD | 約25,000円 | 約45,000円(※) |
※トータル目安は、NASキットに2TBのNAS用HDDを2台(約20,000円)追加した場合の概算です。価格は執筆時点の目安となります。
表を見てわかる通り、初期費用を最も安く抑えられるのは「完成品」です。 しかし、将来的なHDDの交換や専用アプリの使いやすさを考慮すると、 トータルコストが少し上がっても「NASキット」を選ぶメリットは大きいです。
ご自身の予算と用途に合わせて、最適な1台を見つけてください。
NASでRAIDを低コストに組むための失敗しない選び方
低予算でRAIDを組みたいと考えたとき、NAS本体の価格だけで選ぶのは危険です。 用途や自身のスキルに合っていない製品を選ぶと、かえって無駄な出費になりかねません。
ここでは、失敗せずに低コストなRAID環境を構築するための、3つの重要な選び方を解説します。
トータルコストで比較する(本体+HDDの総額)
NASを低コストで導入する上で最も注意すべきなのが、「トータルコスト」の罠です。 NASには、最初からHDDが入っている「完成品」と、HDDを別途購入する「NASキット」があります。
NASキットは本体価格が2〜3万円台と安く見えますが、それだけでは動きません。 RAID 1(ミラーリング)を組むためには、NAS用の高耐久HDDが2台必要になります。
例えば、4TBのNAS用HDDを2台買うと、それだけで約3万〜4万円の出費です。 本体と合わせると、総額で6万〜7万円以上になってしまうケースも珍しくありません。
一方、完成品は最初からHDDが2台内蔵されており、4TBモデルでも4万円台で買える製品があります。 「初期費用を少しでも抑えたい」という方にとっては、実は完成品のほうが低コストで済むことが多いのです。
導入の手軽さで選ぶ(完成品かNASキットか)
NASの初期設定にどれだけ手間をかけられるかも、重要な判断基準です。 パソコン周辺機器の扱いに慣れていない方には、圧倒的に「完成品」をおすすめします。
完成品は、HDDがすでに組み込まれており、面倒なRAIDの構築作業も済んだ状態で出荷されます。 ルーターにLANケーブルを繋ぎ、簡単な初期設定をするだけで、すぐにファイルサーバーとして使い始めることができます。
対してNASキットは、自分でHDDを本体にネジ止めし、OSのインストールやRAIDのボリューム作成を行う必要があります。 少し手間はかかりますが、将来的に大容量のHDDに交換できる自由度の高さは、NASキットならではのメリットです。
手軽さを取るか、将来の拡張性を取るかで、どちらを選ぶべきかが変わってきます。
データの冗長性とバックアップ機能を確認する
低コストであっても、大切なデータを守るための「冗長性」は妥協してはいけません。 必ず、2つのHDDに同じデータを同時に書き込む「RAID 1(ミラーリング)」に対応した2ベイ以上のモデルを選びましょう。
RAID 1を組んでいれば、仮に片方のHDDが故障しても、もう片方のHDDからデータを復旧できます。 しかし、RAID 1はあくまで「HDDの物理的な故障」に備える機能です。
誤ってファイルを削除してしまったり、ランサムウェアに感染したりした場合は、両方のHDDのデータが同時に消えてしまいます。 そのため、外部のUSB HDDやクラウドストレージへの自動バックアップ機能が充実しているかどうかも、NAS選びの重要なポイントです。
特にNASキットは、専用OSのアプリを追加することで、多彩なバックアップ設定を簡単に行える強みがあります。
低コストでRAIDが組める!おすすめNAS5選を徹底解説
ここからは、低コストでRAID 1(ミラーリング)が組める、 おすすめの2ベイNASを5機種厳選して紹介します。
「とにかく安く簡単に始めたい」なら完成品がおすすめですが、 「スマホアプリの使い勝手や将来性を重視する」ならNASキットが最適です。
ご自身の用途や、パソコンの知識レベルに合わせて、 最もミスマッチの少ない1台を見つけてみてください。
1. Synology DiskStation DS223j(NASキット)
使いやすさと多機能さを兼ね備えた、NASキットの超定番モデルです。 スマホアプリが非常に優秀で、写真の自動バックアップなどを直感的に行えます。
「DSM」という独自のOSがブラウザ上で動き、 パソコンのような操作感で設定できるのが最大の強みです。
初めてNASキットに挑戦する方や、 スマホの容量不足を解消したい方に最もおすすめできる1台です。
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| メーカー | Synology(シノロジー) |
| 製品名 | DiskStation DS223j |
| タイプ | NASキット(HDD別売) |
| ベイ数 | 2ベイ |
| 対応RAID | Synology Hybrid RAID (SHR), Basic, JBOD, RAID 0, RAID 1 |
| CPU | Realtek RTD1619B (4コア 1.7 GHz) |
| メモリ | 1 GB DDR4 non-ECC |
| 参考価格 | 約29,000円(本体のみ) |
※価格は執筆時点の目安です。
設定の自由度が高い分、最初は少し覚えることがあります。 しかし、裏を返せば「長く使っても機能に不満が出にくい」という強みの証拠です。
世界中で使われているため、ネット上に解説記事が多く、 困ったときに自力で解決しやすいのも大きなメリットと言えます。
HDDを2台買うとトータルコストは高めになりますが、 その価格差以上の価値を実感できる、非常に満足度の高いモデルです。
▼スマホの写真整理もこれ1台で完結!
2. バッファロー LinkStation LS220Dシリーズ(完成品)
買ってすぐ使える手軽さが魅力の、国内メーカー製完成品NASです。 最初からHDDが2台組み込まれており、RAID 1に設定して使い始められます。
NASキットのようにHDDを別途選んで買う手間がなく、 初期設定も専用ツールに沿って進めるだけで完了します。
「パソコンの難しい設定は苦手だけどデータを守りたい」という方に、 最も手軽で低コストな選択肢としておすすめです。
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| メーカー | バッファロー(BUFFALO) |
| 製品名 | LinkStation LS220Dシリーズ |
| タイプ | 完成品(HDD内蔵) |
| ベイ数 | 2ベイ |
| 対応RAID | RAID 1, RAID 0, リニアモード |
| CPU | 非公開 |
| メモリ | 非公開 |
| 参考価格 | 約30,000円(2TBモデル・トータルコスト) |
※価格は執筆時点の目安です。
NASキットほどの多機能さや拡張性はありませんが、 「ファイルサーバーとしてデータを保存・共有する」という基本機能には十分です。
これは機能をシンプルに絞り込んでいるからこそ、 低コストと分かりやすさを両立できていると言えます。
国内メーカーならではの充実したサポート体制や、 分かりやすい日本語マニュアルが用意されている点も、初心者には大きな安心材料です。
▼買ってすぐ使える手軽な完成品NAS!
3. QNAP TS-233(NASキット)
スペックの高さと低コストを見事に両立させた、コスパ抜群のNASキットです。 AIによる画像認識機能を搭載し、大量の写真も自動で賢く整理してくれます。
本体デザインもスタイリッシュで、リビングに置いても違和感がありません。 高性能なCPUを積んでいるため、複数人でアクセスしても動作が快適です。
少しPCの知識があり、ハードウェアの性能を重視する方に最適です。
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| メーカー | QNAP(キューナップ) |
| 製品名 | TS-233 |
| タイプ | NASキット(HDD別売) |
| ベイ数 | 2ベイ |
| 対応RAID | RAID 0, RAID 1, JBOD, Single |
| CPU | ARM 4コア Cortex-A55 2.0GHz |
| メモリ | 2 GB(拡張不可) |
| 参考価格 | 約29,000円(本体のみ) |
※価格は執筆時点の目安です。
Synologyと比べると、設定画面が少し専門的で複雑に感じるかもしれません。 しかし、その分ネットワーク設定などの細かなカスタマイズが充実しています。
「自分好みの環境を細かく構築したい」という方にとっては、 むしろメリットになるポイントです。
スナップショット機能によるランサムウェア対策など、 ビジネスレベルのセキュリティ機能を低予算で導入できる魅力的なモデルです。
▼AI機能搭載でコスパ抜群の高スペックモデル!
4. I-O DATA HDL2-TAシリーズ(完成品)
スマホからの初期設定に特化した、国内メーカー製の完成品NASです。 パソコンを持っていなくても、スマホアプリだけで使い始めることができます。
外出先からのアクセス機能(Remote Link 3)も設定が簡単で、 スマホの容量不足対策として手軽に導入できるのが特徴です。
パソコン不要でスマホを中心に使いたい方に、強くおすすめします。
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| メーカー | I-O DATA(アイ・オー・データ) |
| 製品名 | HDL2-TAシリーズ |
| タイプ | 完成品(HDD内蔵) |
| ベイ数 | 2ベイ |
| 対応RAID | 拡張ボリューム, RAID 1, RAID 0 |
| CPU | 非公開 |
| メモリ | 非公開 |
| 参考価格 | 約30,000円(2TBモデル・トータルコスト) |
※価格は執筆時点の目安です。
独自の「拡張ボリューム」という機能を採用しており、 将来的なHDDの容量アップがRAID 1よりも簡単に行えます。
高度なバックアップ機能や拡張性を求める方には向いていませんが、 日常的な写真や動画の保存場所としては十分すぎる性能です。
バッファロー製品と同様に、HDD選びで迷うことなく、 導入コストも明確で低く抑えられる点が大きな魅力です。
▼スマホだけで設定完了!パソコン不要の完成品NAS
5. ASUSTOR Drivestor 2 AS1102T(NASキット)
低価格ながら2.5GbEポートを搭載し、高速なデータ転送を実現したNASキットです。 大容量の動画ファイルなどを頻繁に扱う方に適しています。
工具不要でHDDを組み込める設計になっており、 NASキット初心者でも物理的な組み立てに戸惑うことはありません。
転送速度の速さと本体の安さを重視する方に、ぴったりの選択肢です。
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| メーカー | ASUSTOR(アサスター) |
| 製品名 | Drivestor 2 AS1102T |
| タイプ | NASキット(HDD別売) |
| ベイ数 | 2ベイ |
| 対応RAID | Single, JBOD, RAID 0, RAID 1 |
| CPU | Realtek RTD1296 (4コア 1.4 GHz) |
| メモリ | 1 GB DDR4 |
| 参考価格 | 約25,000円(本体のみ) |
※価格は執筆時点の目安です。
SynologyやQNAPと比べると、日本国内での知名度はやや低く、 ネット上の情報量が少し少ない傾向にあります。
しかし、裏を返せば「知る人ぞ知る高コスパモデル」であり、 基本機能はしっかり網羅されているため実用上の問題はありません。
2.5GbEの速度を活かすには対応したルーター等が必要ですが、 環境が整えば、価格以上の快適なファイル共有環境が手に入ります。
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RAIDはバックアップではない?低コストで安全なデータ保護のコツ
「RAID 1(ミラーリング)を組んでいれば、データは絶対に消えない」 そう考えている方は、実は非常に危険です。
RAIDはあくまで「HDDが1台壊れても運用を止めないための仕組み(冗長性)」です。 データの完全なバックアップとは役割が異なります。
低コストでNASを導入しても、データが消失してしまっては本末転倒です。 ここでは、安全なデータ保護のために知っておくべき重要なポイントを解説します。
誤削除やランサムウェアには無力
RAID 1は、2台のHDDに「全く同じデータ」を同時に書き込みます。 これは、良い操作も悪い操作も瞬時に同期されることを意味します。
例えば、大切なファイルを誤って削除してしまったとします。 その瞬間、もう1台のHDDからも同じファイルが即座に消去されます。
また、近年被害が急増している「ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)」も厄介です。 NAS内のデータが暗号化されてしまった場合、RAID 1であっても両方のHDDが同時に暗号化されてしまいます。
つまり、人為的なミスやウイルス感染に対して、RAIDは全く無力なのです。 これらを防ぐためには、過去の状態に戻せる「本当の意味でのバックアップ」が不可欠となります。
3-2-1ルールで確実なバックアップを
大切なデータを守るための世界的な標準として、「3-2-1ルール」という考え方があります。 これは、以下の3つの原則に従ってデータを分散させる方法です。
- 3つのデータを持つ:オリジナルデータ1つ+バックアップ2つ
- 2種類のメディアに保存する:NASと外付けHDDなど、異なる媒体を使う
- 1つは遠隔地に保管する:クラウドストレージなど、物理的に離れた場所に置く
NASを導入した場合、NAS本体のUSBポートに安価な外付けHDDを接続し、定期的にバックアップを取るのが最も手軽で低コストな方法です。
さらに、特に重要な写真や仕事の書類だけは、GoogleドライブやAmazon Photosなどのクラウドストレージにも同期させておきましょう。 これにより、万が一の火災や水害などでNAS本体が物理的に破損しても、データを復旧することができます。
NAS用高耐久HDDを選ぶ重要性
NASキットを購入する場合、中に入れるHDDは自分で選ぶことになります。 ここでコストをケチって、安いパソコン用のHDDを選ぶのはおすすめしません。
NASは24時間365日稼働し続けることを前提としています。 そのため、長時間の連続稼働や振動に強い「NAS専用の高耐久HDD」が必要です。
代表的なNAS用HDDには、Western Digitalの「WD Red Plus」や、Seagateの「IronWolf」などがあります。 これらは通常のHDDより数千円ほど高価ですが、故障率が低く、保証期間も3年と長く設定されています。
「安物買いの銭失い」にならないよう、HDDにはしっかりと投資をしましょう。 トータルコストを抑えつつも、守るべきデータの価値に見合った安全対策を講じることが、最も賢いNASの運用方法と言えます。
NASのRAID構築や低コスト運用に関するよくある質問(FAQ)
NASやRAIDの導入にあたり、よくある疑問をまとめました。 専門用語が多くて難しく感じる部分も、分かりやすく解説します。
まとめ:低コストなRAID対応NASで大切なデータを守ろう
今回は、低コストでRAIDを構築できるおすすめのNASについて、 本体とHDDのトータルコストや選び方のポイントを解説しました。
データを安全に守るためのNAS選びでは、 単なる本体の安さだけでなく、運用を含めた総額が重要です。
- 手軽に始めたい方:HDD内蔵の「完成品」がおすすめ
- 将来性や拡張性を重視する方:HDDを自分で選べる「NASキット」が最適
特に初めてNASを導入する方には、設定が簡単な完成品が安心です。 一方で、スマホアプリの使い勝手や多彩な機能を求めるなら、 Synologyなどの定番NASキットを選ぶと満足度が高くなります。
RAID 1(ミラーリング)で物理的な故障に備えつつ、 クラウドや外付けHDDへのバックアップも併用すれば、 データ消失のリスクを最小限に抑えることができます。
大切な写真や仕事のデータを失って後悔する前に、 ぜひご自身の用途と予算に合ったNASを導入してみてください。
迷った方は、機能と価格のバランスが最も優れた、 定番のNASキットから検討してみるのがおすすめです。

